2019-01-01から1年間の記事一覧
ロック史をわかりやすく図にしてみよう!と意気込んで今年の3月にこのブログをスタートさせてから約10ヵ月が経ちまして、2019年も終わりを迎えます。 とにかく100記事書くまでは続けよう、というのが今まで何も続けてこれなかった僕が掲げた目標であったが、…
アートロック ロックは元々エンターテイメント性やアイドル性を持った非芸術的スタンスで60年代頭に誕生した。しかし60年代半ばになると『芸術志向』へ向かうミュージシャンが増え始め、それらは《アートロック》と呼ばれることとなる。 《アートロック》と…
義務教育 義務教育で習うような日本史、世界史というのはより初歩的なものであるが、歴史において《初歩的》であるということは歴史上とりわけ《重要》とされる事件や人物をピックアップしたものであると言えるだろう。義務教育で学ぶものなのだから人である…
Strawber Alarm Clockと並べてLAサイケ代表だと思ってるのがThe West Coast Pop Art Experimental Band(WCPAEB)である。これが一般的な意見であるかどうかは実は自信がなくて、恐らくは2バンドともバンド名が長いことから何となく僕の中でセットになってし…
8章はLAサイケ。前回はまず、その代表格といえるStrawberry Alarm Clockについて書きました。 ストロベリーアラームクロックの素晴らしさは幾らか伝わったと思うんだけど、その繋がりについては書けてなかったのでその辺りを。 8-3 イチゴ時計関連 リードギ…
LAソフトサイケ 6章で《ソフトロック/サンシャインポップ》に触れ、僕はロサンゼルスがその中心地であるとして書いた。60年代末、同時期にサンフランシスコを中心に盛り上がりを見せるヒッピームーヴメントやサイケデリックブームとは一線を引いたロサンゼル…
州は国だ!! さて、サンフランシスコを後にしてロサンゼルス、LAサイケへ。 サンフランシスコとロサンゼルスには約600キロの距離があり、これは大阪〜東京以上の距離で、ましてやインターネットの無い時代…やはりそれぞれの都市で文化や音楽的特徴も異なり…
7-5 続・シスコサイケまとめ〜真のサイケデリック〜 前回の続きでシスコサイケのバンドを。 Country Joe&The Fish カントリー・ジョー・マクドナルド率いるカントリー・ジョー&ザ・フィッシュもシスコサイケの代表的なバンドだ。アコギを弾きながらフォーク…
7-4 シスコサイケまとめ〜真のサイケデリック〜 《ブリティッシュインヴェイジョン》の影響下でサンフランシスコのフォーキー達はエレキギターを手にしてバンド結成を思い立つわけなんだけど、その影響というのはあくまで「エレキギター」と「バンド形態」と…
グレイトフルデッド、ジェファーソンエアプレインとサンフランシスコの最重要バンドについて書いたので、やはり共に3大シスコバンドに数えられるこのバンドも見ていくべきかと。 7-3 Quicksilver Messenger Service〜3大シスコバンド〜 クイックシルバー・メ…
好みの判別 僕は別に全てのロックを聴きたいわけじゃないし、ロック博士になりたいわけではない。ただ〝良い音楽〟をたくさん聴きたいだけだ。 この〝良い〟というのはもちろん僕の主観であるので、言い換えると〝僕の好みの音楽〟をたくさん聴きたいわけだ…
夢と花のサンフランシスコ ママス&パパスという男女混成フォークボーカルグループはカリフォルニアにおいて非常に重要なグループである。彼らは《フラワームーヴメント》の象徴でありながらソフトロックへと続くカリフォルニアポップの役割も果たしたのだか…
6-6 ソフトロックまとめと次章 さぁ次のソフトロック、とCD棚を眺めてたんだけど見つからないのよね。これはもちろん僕がまだまだ無知であることが1番の要因であるが、やはり最初に言った通りソフトロックはそんなに多くない。というか、僕の《ソフトロック…
ドトールというソフトロックの宝庫 僕はコーヒーがそんなに好きではなくむしろ苦手であり、基本的にコーヒーは飲まない。なので必然的にカフェや茶店に行くこともあまりないんだけど、心に余裕が有り余っている時や調子に乗っている時にたまーに行く。そこが…
ハーモニーの消失の謎 僕はハーモニーというものがほんとに好きで、豊かさと美しさを生み出すハーモニーはなるべくあればあるだけいいと思ってるくらいなんだけど。 ところで僕は最近12弦のアコースティックギターを買って、想像以上のその〝鳴り〟に強く感…
ロックと自作自演 《ロック》の定義とは一体なんなのか。僕も未だにはっきりとは答えを出せてはいないんだけど、ファッションや精神論的な話ではなく音楽ジャンルとしてはっきり定めたいなぁと思っている(あくまで自分の中でね)。とはいえ精神論的な目線が…
ロック史におけるウエストコースト アメリカ西海岸、ウエストコーストというのはロック史において本当に重要な場所であるということはここまで書いてきた範囲だけでも十分伝わっているかと思う。 60年代半ばに世界初のサイケデリックロックとフォークロック…
音楽を《ジャンル》という箱に入れてしまってカテゴライズすることは正しくないことなんじゃないだろうか。全く同じ音楽なんて2つとないし、例えば僕は《メタル》の箱に固く蓋をしてしまっているんだけど、もしかしたらその中に僕の好みの音楽が密かに眠っ…
前回の続きで5章のまとめとして図で繋がりそびれている英フォークを紹介していきます。 5-8 続・底なしの英フォークロック Heron インクレディブル・ストリング・バンドのマイク・ヘロンのバンド、ではないのよね。しばらく勘違いしてた時期があって、僕以外…
さぁ5章でここまで繋がってきた英フォークロックが上の図で、あらかた主要なものは書けたなぁなんて思うんだけど関連関連で行くと書きたいのにどうしても繋がらない奴らがやっぱり出てきて…それを軽く紹介してひとまず英フォークロックとオサラバしようかと。…
未知の無知! 古代ギリシャの哲学者ソクラテスは「人は世界の全てを知ることはできないのだから全てを知ったような気になってる人より自らが無知であることを〝知っている(自覚している)〟人のほうが少し賢い」と考えた。これは《無知の知》として今でも語…
『三種の神器(さんしゅのじんぎ、さんしゅのしんき、みくさのかむだから)は、日本神話において、天孫降臨の際に天照大神が瓊瓊杵尊に授けたとされる三種類の宝物、八咫鏡・八尺瓊勾玉・天叢雲剣の総称。また、これと同一とされる、あるいはこれになぞらえ…
ロック探検 僕にとってのロック探検の最初の地図となったのは前にも言ったがクロスビートかロッキンオンかどちらかの《年代別名盤100枚》的な特集で、60's,70's,80's,90's,00'sと5つの年代でそれぞれ100枚、計500枚の名盤が紹介された本であった。高校生の頃…
ペンタングルとフェアポート・コンベンションという2つのバンドがブリティッシュフォークロックというジャンルを代表する2大巨頭であると言ったが、あえて一般的にどちらがより代表的かと問われたら恐らくフェアポート・コンベンションであるだろう(僕はペ…
(ペンタングル) 5章はブリティッシュフォークロック! 2章で少しジョーボイド関連で触れたブリティッシュフォークの図から続いていきます。 前回言ったように、無伴奏で歌っていたトラッド歌手シャーリーコリンズとギタリストのディヴィグレアムが64年にコ…
洋楽について 10代の頃まず僕は「洋楽」に興味を持って、それから今日までロックを聴き続けているんだけど、気付いた時にはその「洋楽」を演っているのがアメリカのバンドかイギリスのバンドかを気にかけるようになっていた。それはごくごく自然な事で、やっ…
ヒッピーとサイケ 《既存の形式や価値観からの解放》という大きなテーマを持ちビート文学を祖として60年代半ばにアメリカ西海岸で生まれたカウンターカルチャー、ヒッピー文化はベトナム戦争に対する反戦運動、脱キリスト教、マリファナとLSD信仰(より過激…
前回はプロコルハルムについてであったが、最後にドラムのB.J.ウィルソンが参加したジョー・コッカーの69年デビュー作「With a Little Help My Friends」について触れて終わったのでそこから続きを。 With A Little Help From My Friends アーティスト:Cocke…
今回は「青い影」で有名なProcol Harum! プロコルハルムってどこに括られるバンドなんだろうか問題ってのが僕の中で長らくあって(別に括る必要がまずない)、明らかにプログレ臭はするけどプログレバンドに数えられないとゆータイプのバンドで。プロコルハ…
4-3 ロンドンを走ったもう一つの自転車「Tomorrow」! 4章はロンドンサイケ! ロンドンサイケと言えばピンクフロイド1st! ピンクフロイド1stと言えばシドバレット ! ということで2回にわたってシドバレットについて書いたが、気持ち入りすぎてまとまりが悪…