ケンジロニウスの再生

ロック史を追いながら関連図を作成(関連図挫折中)

3章プログレ

KING CRIMSON『MUSIC IS OUR FRIEND JAPAN2021』12.2.フェスティバルホール

・作品至上主義 僕は〝作品至上主義〟的なところがある。『リボルバー』や『ペットサウンズ』を発端に66年〜69年にかけてライブ再現を度外視した多くのスタジオ作品が生み出された。ビートルズはライブを辞め、ブライアンウィルソンもスタジオに篭ったこの時…

3-11 Third Ear Band〜第3の耳楽団〜(第90話)

前回はマーク・フライについて書きました。 ⬇︎⬇︎ マーク・フライ復活後の2011年3rd「I Lived in Trees」はThe A.Loadsというユニットとのコラボレーションで作られたが、そのThe A.Loadsのニコラス・パーマー(Directorsound)とマイケル・タナーによる室内…

3-10 Kestrel(ケストレル)〜プログレの落とし胤〜(第80話)

ケストレル(紙ジャケット仕様) アーティスト:ケストレル ビクターエンタテインメント Amazon ロック史の分岐点 フォークロックの始まりを告げた65年ボブ・ディラン「Bringing It All Back Home」及びThe Byrds「Mr. Tambourine Man」、ロックに芸術性を吹…

3-9 Affinity〜キーフとヴァーティゴ〜(第78話)

ジャズロック 《プログレッシブロック》は60年代後半の《サイケデリックロック》で試みたロックへの多様なアプローチを更に広範囲に広げて複雑化し表現の幅を広げた非常に多角的なジャンルであることは前にも書いた。 そのアプローチの一つにジャズがある。 …

3-8 ロコモーティヴ〜チンパンジーの乗った機関車〜(第73話)

プログレはポスト・サイケ! 3章プログレッシブロックはピンクフロイド、キングクリムゾン、イエス、ELP、ジェネシスの『プログレ5大バンド』、『元祖プログレ』なムーディーブルース、『カンタベリーの雄』ソフトマシーン関連、この程度で終わってしまって…

5-8 続・底なしの英フォークロック

前回の続きで5章のまとめとして図で繋がりそびれている英フォークを紹介していきます。 5-8 続・底なしの英フォークロック Heron インクレディブル・ストリング・バンドのマイク・ヘロンのバンド、ではないのよね。しばらく勘違いしてた時期があって、僕以外…

5-7 底なしの英フォークロック

さぁ5章でここまで繋がってきた英フォークロックが上の図で、あらかた主要なものは書けたなぁなんて思うんだけど関連関連で行くと書きたいのにどうしても繋がらない奴らがやっぱり出てきて…それを軽く紹介してひとまず英フォークロックとオサラバしようかと。…

5-6 Spirogyra〜3種の神器(3)〜

未知の無知! 古代ギリシャの哲学者ソクラテスは「人は世界の全てを知ることはできないのだから全てを知ったような気になってる人より自らが無知であることを〝知っている(自覚している)〟人のほうが少し賢い」と考えた。これは《無知の知》として今でも語…

5-4 Tudor Lodge〜3種の神器(1)〜

ロック探検 僕にとってのロック探検の最初の地図となったのは前にも言ったがクロスビートかロッキンオンかどちらかの《年代別名盤100枚》的な特集で、60's,70's,80's,90's,00'sと5つの年代でそれぞれ100枚、計500枚の名盤が紹介された本であった。高校生の頃…

4-4 プロコルハルムにまとわりつく“青い影”

今回は「青い影」で有名なProcol Harum! プロコルハルムってどこに括られるバンドなんだろうか問題ってのが僕の中で長らくあって(別に括る必要がまずない)、明らかにプログレ臭はするけどプログレバンドに数えられないとゆータイプのバンドで。プロコルハ…

4-1 ロンドンアングラとシド・バレット

ファン 『ファン』という言葉に少しばかりの抵抗があって、「めちゃくちゃ好きだけどファンではない」って言い張る事が多々あるんだけれど。ではファンになるとはどんな状態になることなのかと考えると僕は「下敷きが欲しいか」だと思っている。シャーペンで…

3-7 ソフトマシーンとカンタベリー

「アヴァンギャルド」とはフランス語で「前衛的」という意味であり、「プログレッシブ」とは英語で「革新的」という意味である。 「前衛的」と「革新的」って伝統や保守的なものから逸脱した「目新しい」もの、的なニュアンスをどちらも含んでいて似たような…

3-6 プログレ5大バンド?ジェネシスの二面性

3-6 プログレ5大バンド?ジェネシスの二面性 この順番で来たらやっぱりジェネシスにも触れておくべきだなぁとここ1週間ほど頑張って聴いてました。ブログ書こう!って思わないと多分ちゃんと聴くことももうなかっただろうし、いい機会でございました。ピンク…

3-5 最強のトリオバンドELP!

バンドの構成っては様々な形があって。 ビートルズのようなギター2人にベースドラムの4人編成 それにボーカリストを加えたローリングストーンズのような5人編成 ボーカル、ギター、ベース、ドラムのLed Zeppelinのようなスタイリッシュな4人編成 そこに鍵盤…

3-4 ピンクフロイドの奇跡

このジャケットも誰しも見たことがあるんじゃないかな。この三角のプリズムのジャケットは「狂気(Dark Side Of The Moon)」という73年にリリースしてからBillboard 200に15年間(741週連続)ランクインし続けた化け物アルバムであり、それを作ったのがPink F…

3-3 怪物キングクリムゾン襲来!

キングクリムゾンを知らなくてもこの絵は誰しも1度は見たことがあるんじゃなかろうか。 この衝撃的なジャケットに負けないくらいの音楽的衝撃をロック界に与えた「クリムゾンキングの宮殿」で69年にデビューしたキングクリムゾンはのちに、誰が言ったか「5大…

3-2 聖なるポリリズム"YES"!!

このブログ始めて、新たな発見がほんとにたくさんある。歴史なんてもんは確かか不確かか本当のところを言うとわからないんだけど、書くからにはなるべく間違えてはいけないということでめちゃくちゃ調べてるわけ。英語の文を読む力が少しついた気がするくら…

3-1 プログレッシブロックの幕開け!ムーディーブルース!

プログレッシブロック プログレって何なのさ。progressiveを辞書で引いてみると、[進歩的な,革新的な; 進歩主義の]と出てくる。直訳すると進歩したロック、革新的なロックといったところだろうか。 プログレッシブロックと言われる曲の特徴として、 ・曲が…

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