ケンジロニウスの再生

ロック史を追いながら関連図を作成(関連図挫折中)

UK Rock

3-11 Third Ear Band〜第3の耳楽団〜(第90話)

前回はマーク・フライについて書きました。 ⬇︎⬇︎ マーク・フライ復活後の2011年3rd「I Lived in Trees」はThe A.Loadsというユニットとのコラボレーションで作られたが、そのThe A.Loadsのニコラス・パーマー(Directorsound)とマイケル・タナーによる室内…

4-13 Mark Fry〜不思議の国のマーク・フライ〜(第89話)

Googleの(スマホの?)学習機能ってのは怖い。とにかく機械音痴であるのでよくわかってないが、検索履歴やGoogleアカウントで紐付けているサイトやアプリ(例えばAmazon)の履歴から欲している情報や商品を予測して広告提供してくる。僕の場合はとにかく普…

4-12 Skip Bifferty〜スキップ・ビファティ〜(第88話)

前回はアラン・ハルについて書きました。 ⬇︎ ⬇︎ ブリティッシュフォークロックバンドLindisfarne(リンディスファーン)のリーダーであり名ソングライターであるアラン・ハルはリンディスファーン結成前の60年代半ばにThe Chosen Fewというバンドを組んでお…

5-13 Alan Hull〜アラン・ハル〜(第87話)

5章《ブリティッシュフォークロック》、前回はリンディスファーンについて書きました。 ⬇︎⬇︎ 非トラッド系フォークロックではあるがニューカッスル・アポン・タインにて結成されたリンディスファーンには北東イングランドの独特の空気感が含まれており、その…

5-12 Lindisfarne〜イングランド北東のホリー・アイランド〜(第86話)

ブリティッシュフォークは底なし沼。 その意味を強く実感しております。リンディスファーンとアラン・ハルについて軽く書こうと思い、少し調べてみる。すると気がつけば中世初期アングロサクソン七王国の1つノーサンブリア王国について夢中で調べてしまって…

3-10 Kestrel(ケストレル)〜プログレの落とし胤〜(第80話)

ケストレル(紙ジャケット仕様) アーティスト:ケストレル ビクターエンタテインメント Amazon ロック史の分岐点 フォークロックの始まりを告げた65年ボブ・ディラン「Bringing It All Back Home」及びThe Byrds「Mr. Tambourine Man」、ロックに芸術性を吹…

10-11 祝50周年!!「世界を売った男」とThe Hype(第79話)

デヴィッド・ボウイ図製作の続きです。2か月くらい空いてしまいましたが前回はボウイの永遠のライバルマーク・ボランがリードギターで参加した70年のシングル〝The Prettiest Star〟まで書きました。 ↓前回↓ 69年にシングル〝Space Oddity〟がようやくヒット…

3-9 Affinity〜キーフとヴァーティゴ〜(第78話)

ジャズロック 《プログレッシブロック》は60年代後半の《サイケデリックロック》で試みたロックへの多様なアプローチを更に広範囲に広げて複雑化し表現の幅を広げた非常に多角的なジャンルであることは前にも書いた。 そのアプローチの一つにジャズがある。 …

4-11 Tyrannosaurus Rex〜アシッドな暴竜〜(第77話)

〜最新のティラノザウルス?〜 最近チラッとネットで見かけた話では恐竜には羽毛があって鳥のような姿をしていたという説が今濃厚であるようだ。 僕は恐竜について全く無知である。興味がないわけではないが特別調べたりするほどではない。もちろん化石が展…

4-10 Simon Finn(サイモン・フィン)〜もう1人の狂人〜(第76話)

アシッド・フォーク 【Acid】は【酸】の意であるがLSDの隠語でもあり、《アシッド・フォーク》とはLSD影響下のフォーク(スタイル)ミュージックである。【psychedelic】はLSD体験のことを表すので、《アシッドフォーク》と《サイケデリックフォーク》はほぼ…

10-10 デヴィッド・ボウイとマーク・ボラン(第75話)

ボウイ。前回は69年2nd「David Bowie(Space Oddity)」まで書きました。 その続きから。 69年の11月にリリースされた2nd「David Bowie(Space Oddity)」はボウイのアイデンティティが詰まったものとなったが、英5位のボウイ初ヒットシングル〝Space Oddity…

6-9 ビリー・ニコルス〜唯一の英ソフトロック!?〜(第74話)

何度も何度も書いているがソフトロックの定義は様々で、非常に曖昧なジャンルである。中にはイギリスのゾンビーズやホリーズさらにはエルトン・ジョンやビージーズ(はオーストラリアになるのか)まで含める考え方もあるようで。僕はソフトロックはフィルス…

3-8 ロコモーティヴ〜チンパンジーの乗った機関車〜(第73話)

プログレはポスト・サイケ! 3章プログレッシブロックはピンクフロイド、キングクリムゾン、イエス、ELP、ジェネシスの『プログレ5大バンド』、『元祖プログレ』なムーディーブルース、『カンタベリーの雄』ソフトマシーン関連、この程度で終わってしまって…

10-9 2ndアルバム「David Bowie(Space Oddity)」(第72話)

ボウイ、前回はシングル〝Space Oddity〟について2回連続で書きました。 長年ヒットに恵まれなかったボウイにとって起死回生のシングルとなった〝Space Oddity〟がリリースされたのがアポロ11号月面着陸の69年7月。今回はその初のヒットシングルを含む2ndア…

10-8 続・Space Oddity(第69話)

10-8 続・Space Oddity(第69話) さて前回から引き続き69年7月にリリースされたボウイ念願の初ヒットシングル〝Space Oddity〟を。 前回はYESのリック・ウェイクマンやペンタングルのテリー・コックスなどこの曲に参加したメンバーについて、そしてボウイが…

10-7 Space Oddity〜通算10枚目にして念願の初ヒットシングル!〜(第68話)

ボウイ。前回は69年頭に撮影された(84年までお蔵入り)ボウイの自己紹介フィルム『Love You Till Tuesday』の話とフェザーズの話、そして69年春に恋人ヘルミオーネと別れてベックナムにて《アーツ・ラボ》に参加するところまで書きました。続きを。 King Be…

10-6 埋もれた自己紹介フィルム『Love You till Tuesday』(第66話)

デヴィッド・ボウイ。前回は67年末にリンゼイ・ケンプの舞台『Pierrot in Turquoise』へ参加したところまで書いたのでその続きを。 10-6 埋もれた自己紹介フィルム『Love You till Tuesday』(第66話) 前回はケンプとボウイが当時恋人関係であった、なんて…

4-9 ピーター・ダントンの出世魚バンド(第65話)

ここんとこデヴィッドボウイが続きましたが僕はボウイマニアでも何でもなくて、ボウイを含めたただのロック好きなので、特にサイケ好きで、今回はちょと別のとこへ。 まだサブスクはYouTubeに勝てない Apple MusicやSpotifyなんかのサブスクはここ数年でかな…

10-5 映画『Image』とケンプとの出会い(第64話)

67年のデヴィッドボウイ、前回はチベット仏教への傾倒、ヴェルベッツとの出会い、The Riot Squadへの参加について書きました。 今回は同67年、ショートフィルム『Image』への出演、そしてリンゼイ・ケンプとの出会いについて! 10-5 映画『Image』とケンプと…

10-4 1967年のボウイ(第63話)

67年のデヴィッド・ボウイはデッカ傘下のデラムレコードからシングル3枚と1stアルバム「David Bowie」をリリースした。その音楽はほぼギターレスで70年代に彼が牽引していく《グラムロック》とは程遠いが、67年という時代相応のサイケ、フォークロック、ソフ…

10-3 侮るなかれ1stアルバム「David Bowie」(第62話)

前回は《10-2 デヴィッド・ボウイになるまで》ということでボウイの少年時代から本名Davy Jones期を含む下積み時代にリリースしたシングル6枚なんかを紹介がてら図を進めてみました。 しかしながら65年に〈The Manish Boys〉名義でリリースされたボウイの生…

10-2 〈デヴィッド・ボウイ〉になるまで(第61話)

69年にアポロ月面着陸に合わせてリリースされた〝Space Oddity〟で世に知られ、70年代前半はバイセクシャルの宇宙人〈ジギー・スターダスト〉を演じグラムロックを牽引、70年代半ばにはソウルに傾倒し新たなキャラ〈シン・ホワイト・デューク(痩せた青白き…

10-1 変幻自在のカメレオンボウイ(第60話)

バトンを渡せなかった〝再発掘/再評価組〟 9章は《その他のUSサイケ》ということで7章《シスコサイケ》、8章《LAサイケ》に続いてUSサイケを見てきました。そんな中、まぁ4章《UKサイケ》にも5章《ブリティッシュフォーク》にも6章《ソフトロック》にも言え…

4-8 続・Twink〜激動の2010年代!〜(第59話)

Twinkの2010年代の活動について前回書くつもりでしたが、まずは彼の音楽キャリアを63年Fairiesからおさらいしてみようってことで71年Starsまで書いたところで力尽きてしまい全く2010年代まで辿り着かなかったので今回はその続きから。 前回 ↓ 前回のを自分で…

4-7 Twink〜激動の2010年代!〜(第58話)

インターネットは便利だ。人類の知識の共有によって膨大な情報がネット上にはある。 インターネットを使用し始めてから僕の音楽探究が急激に加速したことは前にも言ったが、本当にネットというのは調べれば山ほど情報が出てくる。調べれば… ネットってのは情…

5-8 続・底なしの英フォークロック

前回の続きで5章のまとめとして図で繋がりそびれている英フォークを紹介していきます。 5-8 続・底なしの英フォークロック Heron インクレディブル・ストリング・バンドのマイク・ヘロンのバンド、ではないのよね。しばらく勘違いしてた時期があって、僕以外…

5-7 底なしの英フォークロック

さぁ5章でここまで繋がってきた英フォークロックが上の図で、あらかた主要なものは書けたなぁなんて思うんだけど関連関連で行くと書きたいのにどうしても繋がらない奴らがやっぱり出てきて…それを軽く紹介してひとまず英フォークロックとオサラバしようかと。…

5-6 Spirogyra〜3種の神器(3)〜

未知の無知! 古代ギリシャの哲学者ソクラテスは「人は世界の全てを知ることはできないのだから全てを知ったような気になってる人より自らが無知であることを〝知っている(自覚している)〟人のほうが少し賢い」と考えた。これは《無知の知》として今でも語…

5-5 Mellow Candle〜3種の神器(2)〜

『三種の神器(さんしゅのじんぎ、さんしゅのしんき、みくさのかむだから)は、日本神話において、天孫降臨の際に天照大神が瓊瓊杵尊に授けたとされる三種類の宝物、八咫鏡・八尺瓊勾玉・天叢雲剣の総称。また、これと同一とされる、あるいはこれになぞらえ…

5-4 Tudor Lodge〜3種の神器(1)〜

ロック探検 僕にとってのロック探検の最初の地図となったのは前にも言ったがクロスビートかロッキンオンかどちらかの《年代別名盤100枚》的な特集で、60's,70's,80's,90's,00'sと5つの年代でそれぞれ100枚、計500枚の名盤が紹介された本であった。高校生の頃…

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