ケンジロニウスの再生

ロック史を追いながら関連図を作成(関連図挫折中)

はじめに

 

生きていればたくさんのことを学び、考え、身につけ、背負い、手に入れては失うものなのだけれど

 

この歳になって自分の持ってるものを整理してみようと広げてみたら

金はない地位もない名声もない

音楽しかない

なんて言えるほどの音楽もない

作ってきたものも誇りとなるには程遠い

あるのは今にも老化を始めようとしてる体と処理が追いつかなくてバグってしまった脳みそだけ。

 

あれ?何にもないな。

 

なんて打ちひしがれながら足の踏み場もない部屋に落ちてたリモコンの再生ボタンを押した。

反応がない。

リモコンの「2」のボタンを押した。すると流れてきたのはやわらかなアコスティックギターの音色。judee sillの「Crayon Angels」。CDが5枚入るPanasonicのコンポのDisc2にjudee sillの1stアルバム「judee sill」はいったいどれほどの期間眠っていたんだろうか。

 

最近音楽聞いてなかったんだな。

 

天下のApple Musicで毎日移動中に音楽を聞いているが、何もせずただ音楽を聞く時間を最近とれていなかった。ドラマーである僕の叔父が「音楽を聞くときは何もしてはいけない」と言っていたのを思い出した。

 

10代後半から20代前半にかけて狂ったように音楽を聞いていた。あの頃は誰よりも音楽を聞いている自信があったし、誰よりも音楽を「正しく」聞いている自信があった。

「おれは音楽をプレイするのが本業じゃなくて聞くのが本業なんだ」

なんてこともよく言っていた記憶がある。

音楽を聞いてきたこと、これだけはもしかすると誇りとなり得るかも知れない。

 

実は前にも、もうしばらく前だけど、名盤を紹介するブログを書いてたんだけど、その時のテーマは「共有」だった。自分の好きな音楽をどうにかみんなにも聞いてもらいたい。その一心で書いてはいたが、やはり文を書くのは大変で、労働と報酬のバランスの悪さにヘタレてしまった。誰も見てないじゃん。って。

でも見てくれてる人はいるもので、ごくわずかではあるが「楽しみにしてたのに」と言ってくれる人がちらほら。継続は力なり。はほんとなんだろう。

 

さて、今回のテーマ、目的は「回想」もしくは「再生」である。

今自分が手にしてるものがあまりにも見つけられないから、小さな誇りではあるが、僕が聞いてきた音楽を思い出しながら書いてみようと思う。

 

 

 

・ロックの概念

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音楽音楽と言ってはいるが僕がのめり込んだのはとりわけロックミュージックで。

ロックというジャンルの概念は人それぞれ、ロックは自由そのものだ!なんて破茶滅茶なことを言う人もいるが、ここではロックというジャンルは明確に存在する!という認識のもと話を進めていきたいと思う。

ロックンロール、ブルースなどの黒人音楽を起源とし、より表現を多様化し芸術的に推し進めたものがロックである。つまりはロックンロールとロックは別のジャンルであるという認識である。つまりは60年代、ビートルズから始まったものが「ロック」であるという認識である。

 

クロスビートだったかロッキンオンだったかの特集で60年代から2000年代まで年代別に100枚ずつ、計500枚の名盤を紹介していくという雑誌を手に入れたのが全ての始まりだった。

60年代の1ページ目にはドカンとビートルズのサージェント、続いてビーチボーイズのペットサウンズ

70年代はクイーンのオペラ座の夜、デヴィッドボウイのジギースターダスト、ツェッペリンのⅣがバン、バン、バンと

80年代はスミスのクイーンイズデッドを筆頭に

90年代はニルバーナのネバーマインドを筆頭に

00年代はストロークスのイズディスイットを筆頭に

みたいな感じに100枚ずつ紹介されていてそれを掻き集めるのにブックオフやりずむぼっくす(神戸近辺の中古レコードチェーン)に入り浸りCDレコード問わず買い集め、家に帰って聞けば新たな世界が開いて行くような感覚にどっぷりハマっていった。

500枚のほとんどを聞き終えるともっと深みに!ということでまずはということで60's,70'sを掘り下げることにして…から約10年、未だ底見えず!つまりは80's,90's,00'sは名盤100枚くらいしか聞けていないのだ。10'sに至っては全くといった感じである。

 

 

・ロック史の魅力

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(世界3大ギタリスト)

 

学生の頃世界史が苦手で全く人名や地名が覚えられなかったのに、何故ロック史は頭に入ってくるんだろうか…なんてよく思うんだけれど、その要因の1つに「世界3大ギタリスト」みたいな文句がたくさんあるとこなんじゃないかと思う。ま、誰が決めたわけでもないし誰が言い出したのかもわからないんだけど…

 

ヤードバーズ出身のクラプトン、ジミー・ペイジジェフ・ベックの3人で世界3大ギタリスト。

ブリティッシュロックの原点とも言えるビートルズローリングストーンズ、ザ・フーキンクスの4バンドでイギリス4大バンド。

ハードロックで言えばそれぞれバンド名にカラーが付く、レッドツェッペリン、ディープパープル、ブラックサバスの3大バンド。

プログレッシブロックピンクフロイド、イエス、キングクリムゾンの3バンドでくくられたり(たまにジェネシスも入れて4)。

入手困難なレアレコード3枚を「ブリティッシュフォーク3種の神器」なんて言ったりもしたり。

 

そんなのがたくさんあるから頭の中でちゃんと住み分けができてすんなり入ってくるって感じ。まぁその住み分けの洗脳が時に邪魔になる時もあるんだが(おれはツェッペリンをハードロックとは思ってない‼︎‼︎‼︎)。

 

 

 

・ロックの相関図

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(クラプトン相関図)

 

 

僕の若き少年の心をがっちり掴んだもう一つの要因はバンド間、ミュージシャン同士の関連である。

ジョンレノンとエリッククラプトンとキースリチャーズとミチミッチェルがダーティマックという一夜限りのバンドを結成した!とか

パンクの女王パティスミスのデビューアルバムはベルベットアンダーグラウンドのジョンケイルがプロデュースした!とか

T.REXのマークボランが事故死した後、路頭に迷う妻と子供の生活費と養育費をボランの盟友であるデヴィッドボウイが払い続けた。

 

などなど。他にもこいつは元々このバンドのメンバーで、そのバンドのこいつは後にあのバンドに入って、みたいなことが山ほどあるのだ。

 

あれ?そういえばクラプトンの相関図みたいなんどっかで見たなぁ…とふと思い探し回ったところビハインドザサンのレコードの歌詞カード裏に発見。上に写真を載っけているやつである。分かりにくいと思うがクラプトンのキャリアをルースターズからずらっと図にしてある。

おぉ…若き頃、これを眺めてワクワクしていたなぁ…

 

よし!これをヒントにロック全体の相関図を作ろう!クラプトン1人でこの量…しかもビハインドザサン発売の85年までで…これはえらいことになるぞ。前人未到なんじゃなかろうか。紙に書いたら体育館いっぱいになるぞ。そうだ!完成したらロッキンオンに売りに行こう!なんてアホなこと考えながら「相関図 アプリ 無料」で検索。「Lucidchart」とゆーアプリを入手して、ビートルズから始めりゃどこまでも広がるでしょ!と始めてみた。

 

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ここまで作ったところで「無料版ではページにつき60アイテムまでしか使用できません」

 

へ?あ、月1000円?あぁ。

 

 

てなわけで1ページずつ小分けにして相関図作っていくことに決まりました。だいたい少し作ってみて気づいたんだがロック全体の相関図となると2Dでは限界がある!!3Dだな。いつの日かロック相関オブジェなるものを作ることを夢見てとりあえず、小分けされた相関図を元に名盤の紹介をしつつ僕の誇りを「再生」することを目的としたウェブログを始めようかと思う。いつまで続くことやら。

 

 

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