ケンジロニウスの再生

関連図を元にロックサーフィンを繰り広げたい所存。

5-3 Fairport Convention〜ブリティッシュフォークロックの雄〜

ペンタングルフェアポート・コンベンションという2つのバンドがブリティッシュフォークロックというジャンルを代表する2大巨頭であると言ったが、あえて一般的にどちらがより代表的かと問われたら恐らくフェアポート・コンベンションであるだろう(僕はペンタングルの方が好きだけど)。

ジャンルを代表するほどのバンドやミュージシャンってそりゃみんな大概は名前くらいは知ってるはずで、例えば、エルビスプレスリー(ロックンロール)、ビートルズ(ロック)、ボブディラン(米フォーク)、ピンクフロイド(英サイケ及びプログレ)、エアロスミス(米ハードロック)、レッドツェッペリン(英ハードロック)、T-REXグラムロック)、ボブマーリー(レゲエ)、セックスピストルズ(パンク)、なんかはロックファンじゃなくても知ってるんじゃなかろうか。

それと比べると彼らと同じようにブリティッシュフォークロックという1ジャンルを代表するフェアポート・コンベンションは、僕の周りのバンド仲間を見てもやはり知名度は低い。即ちブリティッシュフォークロック、ブリティッシュフォークというジャンル自体が日本においてあまりポピュラーなジャンルではないと言えるだろう。

 

5章の初めにアメリカ音楽とイギリス音楽の違い〟について触れた。ロックはイギリスで誕生したが、その成り立ちにはアメリカのロックンロール、ブルース、カントリーなどの影響が大きく、そこから生まれたロックもまたブリティッシュインヴェイジョンでアメリカに渡り、それから幾度となく英米感での密接なキャッチボールをしながらロックは育っていった。誕生はイギリスであったが2つの国が手塩にかけて育てあげたと言ってもいいだろう。

ではアメリカンロックとブリティッシュロックの何が結局違うのかというと〝国が違う〟と元も子もないことを5章初めに書いたが、国が違えばそのそれぞれの国が持つ文化や背景や空気感、そしてそこに生まれ育った人の魂に根付くものが違い、その違いはやはり音楽として現れるんじゃないだろうかということだ。簡単に言えば〝国民性〟というやつか。

そのそれぞれの国に生まれ育った人の〝魂に根付くもの〟という目に見えない抽象的なものを見事に表しているものが各国の《民謡(フォーク)》なのではないだろうかと思うのだ。

 

この話から調子に乗って飛躍するとこんなことが言える(イギリスを例に)。

  1. イギリスのミュージシャンはイギリスで生まれ育った以上、精通してるしてないに関わらずその音楽はブリティッシュフォークを含んでいる。
  2. つまりはブリティッシュフォークこそが1番《イギリス的》音楽である。
  3. 〝イギリスで生まれ育つ〟ことはもちろん我ら日本人には不可能な事であるがブリティッシュフォークを理解すれば僕らもイギリス音楽を演れる(かも)。

 

ブリティッシュロックは日本でもかなり人気のジャンルでありながら、ブリティッシュロックを演れる日本人が余りにも少ないのはブリティッシュフォークを通っていないからではないのか、という暴論である。

 

ブリティッシュフォークがあまりポピュラーでない理由はやはりブリティッシュフォークの保守的な1面にあるだろう。フォークリバイバルが起きた1930年代ごろにウディガスリーらによってアメリカではギターによる弾き語りスタイル、さらには民謡風のオリジナルフォークが作られたのに対しイギリスでは64年にシャーリーコリンズとディヴィグレアムの邂逅によりようやくフォークとギターが出会っているし、アメリカンフォークロックがバーズらによって65年に誕生したのに対してブリティッシュフォークロックは60年代後半にフェアポートコンベンションやペンタングルの登場によってやっと誕生する。

こうして伝統を守るあまり商業に乗れなかったのがブリティッシュフォークロックであるんだろうが、一方でブリティッシュフォークの保守性はロックと融合しても尚、その神秘性を守り続けるという効果を生んだ。そんな美しきブリティッシュフォークロックの世界を是非ブリティッシュロック好きのみんなに知ってもらいたい。そしてスミスへも、オアシスへも、レディオヘッドへも、全てのブリティッシュロックへと通ずるトラッドフォークへの扉を開いてほしい!

 

5-3 Fairport Convention〜ブリティッシュフォークロックの雄〜

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64年のアニマルズによる「朝日のあたる家」や65年ビートルズ「ラバーソウル」は間違いなくフォークロックであるが、「朝日のあたる家」はアメリカのトラディショナルであるし、「ラバーソウル」はディランやバーズらのアメリカンフォークロックの影響下にある。《ブリティッシュフォークロック》というジャンルは少しややこしくて、〝イギリス人によるフォークロック〟ではなく〝イギリスの伝統的なトラディショナルフォークとロックの融合〟という意味合いで使われることが多い。アニマルズやビートルズはイギリスのバンドであるが、フォークロック期の彼らの音楽は言うなれば《ブリティッシュアメリカンフォークロック》である。そういう意味でブリティッシュフォークロックの誕生はフェアポートコンベンションやペンタングルによるものであるとされている。

 

前回言ったようにペンタングルは68年デビューであるが、初期は《ジャズトラッドフォーク》の要素が強く、ブリティッシュフォークロックとはっきり言えるのはエレキギターを導入した70年4th「Cruel Sister」からだと言えるだろう。

同じようにフェアポートコンベンションも68年デビューであるが、彼らも実は最初はブリティッシュフォークロックバンドではなかったのだ。

 

イギリスのジェファーソンエアプレイン

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リチャードトンプソン(ギター)、サイモンニコル(ギター)、アシュレイハッチングス(ベース)を中心に67年にロンドンにて結成されたフェアポートコンベンションはアメリカのフォークロックやボブディラン、ジョニミッチェルなどのフォークシンガーに強く影響を受けたバンドであり、ジョーボイドによって見出されUFOクラブにてピンクフロイド等と同じステージに立った。

68年ジョーボイドプロデュースによる1stアルバム「Fairport Convention」でデビュー。

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ジョニミッチェルとディランのカバーを含むアメリカンフォークロックに大きく影響を受けたデビューアルバムであるが、ハードなサウンドとかすかなサイケデリック、女性ボーカル、似たメンバー構成などから《イギリスのジェファーソンエアプレイン》と呼ばれることとなる。

 

僕は《1st至上主義》的なとこがあって、とりあえず1stを聴いてからバンドを見定めるような癖があるんだけど、そのせいでしばらくフェアポートコンベンションを見誤っていた。そう、蓋を開けてみればこの1stだけ全く別のバンドと言っていいくらい異質だったのだ。完全にアメリカンフォークロックバンドなこの1stは別バンドとして聴けばこれはこれでカッコいいんだけれど…。

 

男女混声ボーカルのスタイルであり、女性ボーカルがジュディダイブル、男性ボーカルがイアンマクドナルドだったんだけど、この1stアルバムが発売する前にジュディダイブルが脱退し、当時の恋人であったイアンマクドナルドと共にキングクリムゾンの前身バンドGiles, Giles and Frippに加入する。これがややこしくて面白い話なんだけど、フェアポートコンベンションのイアンマクドナルドとジュディの恋人でありキングクリムゾンでの活動で知られるイアンマクドナルドは同姓同名の別人であり、「ジュディダイブルがイアンマクドナルドと共にバンドを去った」というニュースなどで混同することを避けるために、フェアポートのイアンマクドナルドは母方の姓をとってイアンマシューズに改名した。

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ジュディダイブルは結局キングクリムゾンデビュー前に脱退し、イアンマクドナルドとも破局

 

歌姫サンディデニー加入

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フェアポートコンベンションはジュディダイブルの代わりに新たな女性ボーカル、サンディデニーを迎え入れて活動を続ける。

サンディデニーは65年にはジョーボイドと知り合っており、67年にストローブス(イエスのリックウェイクマンが在籍していたことでも有名)に少しの間参加してからソロ活動をスタートさせておりフォーク界ではすでに名の知れたシンガーであった。

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後のサンディデニーのソロ活動やレッドツェッペリンへのゲスト参加によって、恐らくフェアポートコンベンションというバンドを象徴する人物であるサンディデニーだが、実はバンドに在籍したのは68〜69年のわずか1年ちょいほどである。しかしその短い期間で3枚のアルバムをリリースし、彼女はその美声とソングライターとしての能力をしっかりと見せつけ、フェアポートコンベンションをブリティッシュフォークロックの代表格と呼ばれるまで押し上げた。

その69年にリリースされた3枚の素晴らしきアルバムを順に見ていこう。

 

69年1月リリース2nd「What We Did on Our Holidays」

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サンディデニーの加入でガラリとアメリカンフォーク路線からブリティッシュフォーク路線に変わったというわけでもなくて、まだディランとジョニミッチェルのカバーを演っていたり、ディランの「戦争の親玉」の元となったアメリカのトラディショナル「Nottamun Town」もカバーしている。

 

このアルバムがブリティッシュフォークロックなのかどうかなんだけど、結局アイリッシュトラディショナルが1曲だけであるので、後はオリジナルソングがイギリスのトラディショナルの影響下にあるのか、アメリカフォークの影響下にあるのかを判断するしかなくて、やはりそう考えるとアメリカ色はかなり強い。

しかしサンディデニー作曲の1曲目「Fotheringay」は明らかにブリティッシュフォークな美しき世界観を持っているだろう。ちなみにサンディデニーはフェアポート脱退後の70年にこの曲と同名のフォザリンゲイというバンドを結成する。それくらい思い入れのある曲なんだろうけど、特筆すべきはインストゥルメンタル曲としても成立するだろうリチャードトンプソンによるアコースティックギターのアレンジとプレイである。

ペンタングルにバートヤンシュとジョンレンボーンという偉大なギタリストがいたように、フェアポートコンベンションにはリチャードトンプソンがいた。彼はペンタングルの2人に比べるとかなりロック色が強いイメージではあるが、フォーク、クラシック、ジャズ的アプローチも素晴らしく、フェアポートコンベンションのサウンド面において最重要人物である。

 

69年7月3rd「Unhalfbricking」リリース。

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このジャケットの老夫婦はサンディの両親であり、奥の庭でメンバーがたむろしているとういかにもイギリスらしいユーモアに溢れたジャケットで僕もお気に入りな一枚である。

音楽の方は前作を最後にボーカルのイアンマシューズ(マクドナルド)が脱退し、男女混声バンドという構成からメインボーカルサンディデニーとバッキングコーラスといったような構成になっている。

このアルバムの目玉はやはりサンディデニー作の6曲目「Who Knows Where the Time Goes?」だろう。この曲は67年サンディのストローブス時代にデモが録られており、それがジョーボイドによってアメリカのフォークシンガーであるジュディコリンズの手に渡り、ジュディコリンズは68年にシングル「青春の光と影(ジョニミッチェル作曲)」のB面にこのサンディ作の「Who Knows Where the Time Goes?」を収録した後、さらにこの曲名を冠したアルバムもリリースしている。

そんなことでサンディデニーの代表曲と言える「Who Knows Where the Time Goes?」であるが、こちらはアメリカンフォーク色の強い曲である。元々サンディデニーはアンブリッグスやペンタングルのジャッキーマクシーのようなバリバリのトラッド歌姫ではなく、アメリカンフォークに大きく影響を受けたシンガーソングライターであり、フェアポートに加入する68,69年ごろからブリティッシュフォークに傾倒していったのではないかと考えられる。

アメリカンフォークなこの曲とやっぱりディランのカバーが3曲収録されており、まだまだアメリカンフォーク色の強いアルバムであるが、4曲目「A Sailor's Life」はブリティッシュトラッドを10分を超えるロックアレンジで仕上げた正真正銘のブリティッシュフォークロックであり、この曲の完成にてトラッドとロックの融合に可能性を感じたメンバーは次作の方針を固める。

さぁここからブリティッシュフォークロックの道を切り拓くぜ!って中、バンドを悲劇が襲う。レコーディングを69年4月に終えた後、5月にバーミンガムにてEclectionというバンドとライブが行われた。そのロンドンへの帰り道で自動車事故を起こし、デビュー時からのドラマーであるマーティンランブルとリチャードトンプソンの恋人が死亡、リチャードトンプソンとアシュレイハッチングスも重傷を負った。

悲劇に襲われたバンドは解散を考えたが、ジョーボイドの説得により、療養後9月に活動を再開。当初の予定通り、トラッドとロックの融合をテーマにしたアルバム作りに取り掛かった。

 

69年12月4th「Liege & Lief」リリース。

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事故で死んでしまったマーティン・ランブルの代わりにデイヴ・マタックスがドラムに、さらに前作でも数曲参加していたフィドル(バイオリン)のデイヴ・スウォーブリックも正式に加入した。

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※デイヴ・スウォーブリックはブリティッシュフォーク界の重鎮であるA. L. Lloydマーティン・カーシーのバックでもフィドルを弾いており、ブリティッシュフォーク界1のフィドル弾きである。

 

1曲目とラスト8曲目のみオリジナル曲で、他は全てトラディショナルソングである。ペンタングルの初期をフォークロックとみなさずジャズフォークと捉えるならば、この「Liege & Lief」が世界最初のブリティッシュフォークロックアルバムである。そしてフェアポートコンベンションの最高傑作と呼び声が高い。

サンディデニーは今作ではギターを弾かず、ボーカルに専念し、トラッドの神秘と美しさを十分に表現し、シンガーソングライターではなくトラッドの歌姫として君臨している。リチャードトンプソンのギターも相変わらず見事であり、新たに加入したデイヴ・スウォーブリックも見事な仕事を見せており、事故の影響を全く感じない完成度の高いアルバムだ。3「Matty Groves」,4「Farewell, Farewell」,5「The Deserter」なんかはブリティッシュフォークのみならずロック史に残る名曲。

 

素晴らしいブリティッシュフォークロックアルバムを作り上げたフェアポートだが、このアルバムを最後にサンディデニーとアシュレイハッチングスが脱退。

サンディデニーは「もっと自作の曲を演りたい」という理由で脱退しFotheringayを結成。

アシュレイハッチングスは「よりエレクトリックトラッドを」とSteeleye Spanを結成。

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Fotheringay

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フェアポート2ndアルバムの1曲目、フォザリンゲイ城をテーマに歌ったサンディデニー作の「Fotheringay」をそのままバンド名にしたFotheringayはフェアポートを脱退したサンディデニーデニーの恋人であり後の夫となる元Eclectionのオーストリア人、トレヴァー・ルーカスを中心に結成された。

※Eclectionは先述した自動車事故の際に共にバーミンガムでライブをしたバンドである。事故により2人が死亡、2人が重傷を負ったがデニーはEclectionの車に乗っていたため無傷であったという。

 

フェアポートやペンタングルと並ぶブリティッシュフォークロックの重要バンドである。

70年に1stアルバム「Fotheringay」をリリース。2ndアルバムの制作にかかるが財政難でわずか1年で解散。幻の2ndアルバムは2008年に「Fotheringay2」として見事にリリースされている。

解散後は72年にトレヴァールーカスのフェアポートへの加入を皮切りにフォザリンゲイのメンバーは次々とフェアポートへ加入していく。フォザリンゲイは何かとフェアポートと密接なバンドなのである。

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サンディデニーは3枚のソロアルバムをリリースし、71年にはツェッペリンの「Ⅳ」にゲスト参加。74年にフェアポートに復帰し、アルバムを1枚リリースするが再脱退。ソロアルバムをリリースした後78年に友人宅で階段から落ち、31歳という若さでこの世を去った。

 

Steeleye Span

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元々トラッド志向が強かったアシュレイハッチングスはより深みを目指してフェアポートを脱退。

イングランド人夫婦のマディ・プライアとティム・ハート、アイルランド人夫婦のテリー・ウッズとゲイ・ウッズと共に69年にSteeleye Spanを結成。フェアポートと同じくエレキギターとトラッドの融合を目指す音楽性であるが、基本的にドラムレスで多重コーラスなスタイルが特徴的である。ドラムレスで男女混声の多重コーラスは混声期のインクレディブルストリングバンドと共通するが、美しきスティーライスパンへろへろなインクレディブルストリングバンドといった感じで僕はなんとなく頭の中でセットにしている。

70年に「Hark! The Village Wait」でデビューするが、ウッズ夫妻が脱退。

ブリティッシュフォークの重鎮マーティンカーシーが加入し71年に2nd「Please to See the King」をリリース。これがチャートインする(45位)。

72年に3rd「Ten Man Mop, or Mr. Reservoir Butler Rides Again」をリリースするとアシュレイハッチングスとマーティンカーシーが脱退。

その後はあんまり聞けてないんだけど、未だ現役のバンドである。74年の6thアルバムではデヴィッドボウイがサックスで参加したこともある。スティーライスパンもブリティッシュフォークロック界の重要バンドの1つである。

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2人を失って

さて絶対的フロントマンのサンディデニーと創設メンバーのアシュレイハッチングスを失ったフェアポートコンベンションだが、デイヴ・ペッグを新たなベーシストとして迎えいれ活動を続ける。

70年に5thFull Houseをリリース。

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サンディデニーが抜けたことで空いたボーカルパートはフィドルのデイヴ・スウォーブリックが担当。

前作に続きトラッド路線のブリティッシュフォークロックアルバムであるが、フィドルがかなりフィーチャーされておりアイリッシュ要素が強まった印象。とにかく全編に渡りデイヴ・スウォーブリックが大活躍で、フィドルはもちろん、6「Flatback Caper」,7「Poor Will and the Jolly Hangman」では超絶マンドリンを、そしてメインボーカルまでやってるわけだからデイヴ・スウォーブリックのアルバムと言ってもいいくらい。

そしてやはりリチャードトンプソンのギターも聞きどころ満載で、デイヴ・スウォーブリックのフィドルとの絡みは圧巻。インストアルバムでよかったんじゃないかってくらい。とはいえブリティッシュフォークロックの名盤は女性ボーカルだらけなので、こういった男性ボーカルの名盤は貴重で嬉しい。でもやっぱりブリティッシュフォークは女性ボーカルなんだよなぁ…ってのが悲しいけど正直なところ。

いやしかしやはりフェアポートコンベンションはサンディデニー在籍時の2nd,3rd,4thが目立ちがちなんだけど、このアルバムは聴き逃してはならない。

 

リチャードトンプソン脱退

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このアルバムを最後にリチャードトンプソンが脱退。ソロ活動に入る。

リチャードトンプソンは恋人でありフォーク歌手であったリンダペーターズ(デニーとは友人)と結婚し、リチャード&リンダトンプソン名義でも74〜82年まで6枚のアルバムをリリースした。現在までソロ活動を続けておりブリティッシュフォーク界の巨匠の1人である。

 

フェアポートとジョーボイド

フェアポートを発掘したジョーボイドがプロデュースしたのもこの70年5thまでである。ジョーボイドは数々のブリティッシュフォークアルバムをプロデュースしたが、そのいくつかの作品でフェアポートのメンバーが参加した。

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ニックドレイクの69年1stではリチャードトンプソンがギターで参加。このアルバムにはペンタングルのダニートンプソンもベースで参加している(同じトンプソンだけど血縁関係ない)。

71年2ndアルバムではリチャードトンプソンに加えてデイヴペッグとデイヴマタックスも参加している。

 

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英フォークの女王ヴァシュティ・バニヤンの70年1st「Just another diamond day」にはデイヴ・スウォーブリックとサイモンニコルが参加。

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そういや創設メンバーの一人であるサイモンニコル…影薄いな…しかし目立たないが素晴らしいサイドギターを弾いてるし、途中少し脱退するものの現在までメンバーであり続ける《ミスター・フェアポート》なサイモンニコルである。

 

その後

フェアポートコンベンションはそこからもフォザリンゲイの面々が加入したり出て行ったりメンバーチェンジを繰り返しながら現在も活動中。30枚近くのスタジオアルバムを出しているので僕も全然まだまだ聞けてないんだけどね。

 

まとめ

おしまい!疲れた!

ブリティッシュフォークロックの代表、フェアポートコンベンションを是非一度!おススメはやはりサンディデニー在籍時の69年2nd,3rd,4thの3枚と70年5thであるが、特にブリティッシュフォークロックの幕開けとなった4th「Liege & Lief」は必聴。

2nd,3rdが気に入ったならサンディデニーのソロやフォザリンゲイも好きなはず!

よりトラッドを求めるならティーライ・スパンを!

英フォークシンガー系のニックドレイクヴァシュティ・バニヤンも是非!

 

フェアポート周りはこんな感じ!

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