6-6 ソフトロックまとめと次章
さぁ次のソフトロック、とCD棚を眺めてたんだけど見つからないのよね。これはもちろん僕がまだまだ無知であることが1番の要因であるが、やはり最初に言った通りソフトロックはそんなに多くない。というか、僕の《ソフトロック》の定義が狭すぎたのか…
ブルースの匂いがしないこと
ギターロックではないこと
ウィスパーボイス多し
コーラスワーク強し
ライブを想定しない緻密なスタジオワーク
主に西海岸カリフォルニア
60年代後半〜70年代前半
ドトールで流れる
こんなところで縛った結果、ロジャニコ関連、カートベッチャー関連、マーゴガーヤン、で尽きてしまったわけだ。とはいえその関連だけでも中々のメンツが登場した。
Roger Nichols&The Small Circle of Friends
The Parade
クロディーヌロンジェ
ハーパースビザール
The Peppermint Trolley Company
後期モンキーズ
サジタリアス
アソシエイション
Eternity's Children
トミー・ロウ
マーゴ・ガーヤン
Spanky&Our Gang
くらいだろうか。十分すぎる。
こうして見てみるとほとんどがアメリカで言うところの《サンシャインポップ》に属していることがわかる。
〝Soft Rock〟を英語版wikiで調べるとビリージョエルやエルトンジョン、Totoなんかが出てくるし、やはりまだまだ国内外で認識のズレがあるジャンルではあるんだけど、僕の言う《ソフトロック》は日本で認識されている《ソフトロック》とほぼほぼ同じだと思う。ただし、ゾンビーズやホリーズなどのイギリスのバンドは除外させてもらった。
つまりは日本で言う《ソフトロック》はアメリカで言う《サンシャインポップ》とほぼ同意義だ。
ってなわけで他に誰かいないかなーって〝Sunshine pop〟をwikiで検索したところ、ほとんどは上記のバンドと一致する中、一つだけよく知るバンドが載っていた。それはStrawberry Alarm Clockというバンドであり、僕の中ではしっかり《USサイケ》の認識であったバンドだ。ソフトロックと思ったことは1度もない!
へぁ〜こりゃまたわからなくなったな…ソフトロック=サンシャインポップというのも違うようだ…
なわけでソフトロックは一旦ここまでにしときます。保留保留。
ちなみに60年代のハリー・二ルソンってソフトロックなんじゃない?ってしばらく考えてて、また二ルソンについてもどこかで書けたらいいなぁと思っている。個人的にはイギリスのドノヴァンとアメリカの二ルソンって目立たない天才って感じでダブるんだけどどうでしょう?
USサイケへ
とりあえずソフトロックは保留にしといて次章ではUSサイケへと行こうと思うんだけど、僕は〝アメリカンサイケそんなに好きじゃない〟というスタンスで、ブリティッシュサイケが好きだ!ってスタンスで生きて来たんだけど、持ってるCDをよくよく見てみると多数のUSサイケが出てきて、「あれ?ブリティッシュサイケより多いんじゃないの?」ってなりまして。
僕の〝USサイケ〟のイメージは《ガレージサイケ》や《ヘヴィサイケ》のイメージが強くて「うっせぇ!」って思ってて、やっぱりブリティッシュサイケのカラフルさや浮遊感とポップさの方が好みだ。なんて思ってたんだけれど、広大なアメリカという国にはたくさんの〝サイケの形〟が存在していることをCD棚を見ていて思い出さされた。
普通に考えて人口的にイギリスよりアメリカが断然多いわけで、バンド数もそりゃアメリカの方が多い。そりゃかっこいいやつもダサいやつもたくさんいる。
西と東ではもはや別の国ってくらい距離があり文化も違うし、西海岸だウエストコーストだとここまで書いてきたが、西海岸だけを切りとってもロサンゼルスとサンフランシスコには600キロの距離がある。ついつい大阪と神戸くらいに思っちゃうんだけどね。
USサイケ代表と言えばグレイトフルデッド、ジェファーソンエアプレイン、ドアーズ、13th Floor elevators、ヴェルベッツ、ストゥージーズ、ジミヘン、ラヴ、辺りになるんだろうか。
この代表的バンドの中でも
ジャムサイケなグレイトフルデッドは好き
ヘヴィ気味なジェファーソンエアプレインは苦手
ドアーズはブルース色強めだが好き
ガレージサイケ代表13th Floor elevatorsは苦手
ヴェルベッツもガレージに分類できそうだが大好き
ストゥージーズはヘヴィサイケだが微妙なところ
ブルースサイケのジミヘンはそこまで好きではない
ソフトサイケ気味なラヴは好き
と自分でも正直好みの基準がわからない。ジェファーソンエアプレインは苦手だけど、丸パクリバンドであるArt of Lovinってバンドは好きだったりするし…
そんな僕の中で今までしっかり整理してこないまま何となく〝あんまり好きじゃない〟と言っていたUSサイケを次章、7章では整理しながら見ていけたらと思う!よく考えればUSサイケに好きなバンドたくさんいたのよ!
ロサンゼルスで密かにソフトロックが作られていた同時期にサンフランシスコでグレイトフルデッドやジェファーソンエアプレインを中心に盛り上がったUSサイケデリックムーヴメント、ガレージサイケ/ヘヴィサイケ。ニューヨークにはヴェルベッツやバニラファッジ。ロサンゼルスにはソフトサイケと呼べる奴らもいる。United state of Americaって前衛サイケも。
どこから攻めるべきか全く見えないが、まぁ適当に7章を進めていけたら!