5-11 続!Strawbs(ストローブス)〜ついに我が脳に着地〜(第83話)
ストローブス。前回の続きから。
↓前回↓
デイヴ・カズンズとトニー・フーパーの美しきハーモニー、トニー・ヴィスコンティによる秀逸なアレンジで中世音楽、トラッド、サイケ、アラビアン、教会音楽と様々な要素をもった楽曲を披露した69年1stだったがさほど話題にはならなかった。
リリースが失敗に終わった後ストローブスはデイヴ・カズンズとトニー・フーパーの楽曲を関係者に紹介するためのデモンストレーションアルバム「Strawberry Music Sampler No. 1」を制作。このLPが99枚しか作られなかったとかなんとかで激レアアイテムのようだが、2001年に「サンプラー」としてCDで正式にリリースされた。これに関してはほとんど聴いてないが、後のアルバムにも収録されるいくつかの曲の原形が収録されてる。
その後70年2月に2ndアルバム「Dragonfly」をリリース。
70年2nd「Dragonfly」
タイトル通りのトンボジャケットの70年2nd。
プロデューサーはガス・ダッジョンからトニー・ヴィスコンティに引き継がれ、ヴィスコンティは前作同様リコーダー奏者としても参加している。
このアルバムも1st同様デイヴ・カズンズの教会音楽、トラッド、インド音楽、サイケあたりが詰め込まれたフォークロックであるが、1stよりも統一感のある仕上がりに。その理由は女性チェリストのクレア・デニッツが加入したことにあるだろう。1stではヴィスコンティによって様々なアレンジが施されたが、この2ndでは全曲チェロを基調としたアレンジに仕上がっていることで統一感が生まれた。サイケやインド要素を持った曲もあるが、空気感は中世的でクラシカルな雰囲気で統一されている。クレア・デニッツについてはあまり情報がないが、ジェントル・ジャイアントの70年1stにも参加した人物であるよう。
1.〝The Weary Song〟はストローブスの真骨頂と言える宗教的で美しいフォーク。
タイトル曲2.〝Dragonfly〟はラーガ風のサイケフォーク。チェロの低音をシタールのドローン音風に使用しリードはヴィスコンティによるフルート。インド風であるがバロック風でもあるアレンジが面白い。
3.〝I Turned My Face Into the Wind〟(名曲)や5.〝Another Day〟(超名曲)トニー・フーパー作の7.〝Young Again〟(ストーンローゼスを感じるメロ)など素晴らしい曲が並ぶ安定感のあるアルバムだが、やはり目立つのは10分を超える大曲8.〝The Vision of the Lady of the Lake〟だろう。
8.〝The Vision of the Lady of the Lake〟は10分を超えるプログレフォークな楽曲であるが、特に複雑な構成ではなくシンプルなヴァースをひたすら10番ぐらい(15番くらい?)まで繰り返すという曲。こういう曲は歌詞が重要で、翻訳してみるとボートに乗った男が湖の化け物と闘う物語のようで、湖の女神がどうとか、エクスカリバーがどうとかファンタジックで少しホラーな内容。メロディ自体はトラッド風で、『ボート乗りの間で歌い継がれたトラディショナルソング』的なノリだろうか。序盤はギターとチェロと歌で静かに幕を開け、徐々にバックに奇妙な効果音が鳴り出し、後半はバンドインして盛り上がって終わっていく。このバンドインして盛り上がる後半部分でリック・ウェイクマンがピアノで参加、さらにリードギターにポール・ブレット、ドラムにBjarne Rostvold(読み方わからん)が参加している。この2ndは1stよりもクラシカルでおとなしくドラムはほぼほぼ鳴ってなくて、エレキギターもほんの味付け程度にたまにトニー・フーパーが弾いてる程度だが、この〝The Vision of the Lady of the Lake〟の後半部分だけがアルバム内で唯一ドラムやエレキギターが明確に入ったパートであり次作からバンド形態になりプログレッシブ化していく姿をここ示している。この曲でサポートであるが初めてストローブスに参加したリック・ウェイクマンだが、この曲に関しては特に目立ったプレイはない。
正式に加入した次作「Just a Collection of Antiques and Curios」でその存在感を強烈に見せつけることになる。
71年3rd「Just a Collection of Antiques and Curios」
ここで創立メンバーであるダブル・ベースのロン・チェスターマンと前作で加入したチェリストのクレア・デニッツが脱退。そして前作でサポートで参加したリック・ウェイクマンが正式に加入。さらにベースにジョン・フォード、ドラムにリチャード・ハドソンが加入しストローブスはバンド形態へと進化する。
このジョン・フォードとリチャード・ハドソンというリズム隊は元々Elmer Gantry's Velvet Operaというサイケバンドのメンバーである。Elmer Gantry's Velvet Operaは割とコアなUKサイケで僕はYouTubeくらいでしか聴いたことがないが68年1stアルバムは中々良さげなB級サイケだった気が。フロントマンのエルマー・ガントリーが1stのみで脱退し、残ったメンバーは作風をフォーク路線に変えてVelvet Opera名義で69年にアルバムをリリース(これは未聴)。
そんな経歴を辿ったリズム隊がそのあと70年にストローブスへ加入したわけで、サイケバンド出身だがフォークへと路線変更したところのジョン・フォード&リチャード・ハドソン、フォークグループからロックバンドへと変貌したがっていたストローブス、双方の目論見が一致した形の加入となった。ちなみに69年のVelvet Operaでエルマー・ガントリーの代わりにギターボーカルを担当したのが前作の〝The Vision of the Lady of the Lake〟でリードギターを弾いたポール・ブレットであり、彼がフォード&ハドソンとストローブスを引き合わせた可能性が高い。ポール・ブレットは70年代にPaul Brett Sageというバンドを結成73年にソロデビューしている。なかなかの実力派みたいなのでまた聴いてみます。
こうしてバンド形態になったストローブスは70年7月11日にロンドンの〈クイーン・エリザベス・ホール〉にてライブを行い、その模様を録音したものが「Just a Collection of Antiques and Curios」としてリリースされた。ライブアルバムであるが、全曲新曲であることかられっきとした3rdアルバムに数えられる。
邦題は「骨董品」、タイトルの【Antique】は【骨董品】の意であるのはわかるかと思うが【Curio】も調べたら【骨董品】の意であり、直訳すると「骨董品と骨董品のコレクション」となる。僕はこのタイトルがストローブスというバンドを正に表していると思っている。トラッドが含まれてはいるものの《ブリティッシュフォーク》と言うにはトラッド色が足りない、というのが僕のストローブスに対する長年の印象であったが、デイヴ・カズンズはただ〝骨董品(昔の音楽)〟が好きなのだ。その〝骨董品〟にはクラシックもバロックも古楽も教会音楽も民族音楽も、そしてトラッドも含まれているということなんだろう。うん。(ちなみに僕のCDの日本語訳ではCuriosは【古道具】となっていた!)
さて、このライブアルバムの内容だがとにかくリック・ウェイクマン、それに尽きる。
長尺の曲も増えて全6曲。
1曲目〝Martin Luther King's Dream〟こそカズンズとフーパーの美しいハーモニーに穏やかなオルガンを添えたストローブスらしいフォークロックであるが、アルバム全体で見ると明らかにリック・ウェイクマン目立ちすぎである。
2曲目の12分に及ぶ〝骨董品組曲〟ではハープシコードを優雅に引き倒しつつ、チェレスタという小技も見せる。そのチェレスタを弾いてる中間部分の楽章が美しい。今までカズンズとフーパーの2声ハーモニーが特徴だったが、このアルバムから歌えるフォードとハドソンが加入したことでより重厚なハーモニーを生み出すようになった。
3曲目〝Temperament of Mind〟に至ってはリック・ウェイクマンのピアノ独奏であり、超絶クラシックピアノを披露。クイーン・エリザベス・ホールという場所は格式が高いのか、客は「わーわー」や「ひゅーひゅー」と声を上げることはなく盛大な拍手で感動を表現している。そんなこともあってこの曲はまるでピアノリサイタルかのような雰囲気すらある。
4曲目(B面1曲目)〝Fingertips〟はインド音楽、ラーガ風味の曲で、リチャード・ハドソンがシタール、トニー・フーパーがタンバリン、なんだけど終盤でバスドラムが入ってくる。これ、誰が踏んでるんだ?ハドソンがシタール弾きながら踏んでるってことは…ないよな。その終盤の民族楽器や古楽器がひしめき合うセクションが《骨董品》って感じで素敵。
5曲目〝Song of a Sad Little Girl〟はウェイクマンのクラシカルなピアノをフィーチャーした曲だがデイヴ・カズンズの歌が入るとなんともアシッドな空気感に。実はこのアルバムが僕が最初に買ったストローブスのアルバムで、当時はYesから遡る形のリック・ウェイクマン目的だったもんだから「ボーカルが微妙だなぁ」なんて思ってたもんだけど、今聴いてみたら「デイヴ・カズンズ最高!ウェイクマンちょっと前出すぎかな…」なんて思ってるんだから目線って怖いな。
バンド形態になったとはいえ、そこまでハードな演奏はなくて、「骨董品」というタイトル通りアコースティックな音色での演奏がメインでありリック・ウェイクマンもピアノ、オルガン、ハープシコード、チェレスタを使い分けて演奏し、Yesで聴くことができるメロトロンやシンセはここでは弾いていない。ただ一際激しいプログレフォークソングがラストの〝Where Is This Dream of Your Youth〟であり、10分近くあるこの曲ではカズンズはエレキギターを持ち、そしてウェイクマンの笑っちゃうほどの超絶オルガンを聴くことができる。オルガンのメインフレーズ?の変な旋律が面白い(これも東洋系かな?)。
このアルバムがストローブス初のチャートインとなり英27位のヒットを記録。ストローブスとしては念願のヒットであるが、評価の対象はとにかくリック・ウェイクマン。メロディメーカー誌は「スーパースター誕生!」と絶賛した。もちろんストローブス初期の貴重なライブアルバムとしてこのアルバムは大事なアルバムであるが、若きセッションマンで業界人からは元々評価が高かったウェイクマンが表舞台で華々しくデビューを飾った1枚、としてのほうが一般的な見方だろうか。
ウェイクマンはこの翌年の71年にYesに引き抜かれて行きロック史に名を残すキーボーディストになるわけだが、このストローブス3rdへの参加はリック・ウェイクマンにとって大きな分岐点だっただろう。60年代後半、ビーチボーイズ「ペットサウンズ」、ビートルズ「リボルバー」などに導かれるようにスタジオワークに力を入れた作品が多数生まれた。それらはライブ再現を度外視したものが多く、ストリングスやブラス、古楽器や民族楽器、電子効果音などいわゆる〈バンド〉以外の、ギター、ベース、ドラム以外の音を多く使い高度で複雑な楽曲をスタジオで作り出していった。その流れの終着点とも言えるのがプログレッシブロックだが、プログレはその高難度な楽曲を〝ライブ再現すること〟が一つの大きな特徴で、ファンはその〝再現〟を楽しんだ。ギター、ベース、ドラム以外の楽器の多くを引き受けたキーボーディストとうのはプログレにおいて非常に重要な役割を担うことになる。なわけで70年のこのストローブスのライブアルバムでウェイクマンがピアノ、オルガン、ハープシコードを使い分けた超絶なプレイを世に紹介できたことでYesへの加入、プログレキーボーディストとしての成功の道が開けたとも言えるだろう。いや、そもそもリック・ウェイクマンが加入したことでストローブスにライブアルバムを作る案が生まれた可能性も十分にあるが。
翌71年に同メンバーでスタジオアルバム「From the Witchwood」をリリース。
71年4th「From the Witchwood」
邦題「魔女の森から」。リック・ウェイクマン、ジョン・フォード、リチャード・ハドソンが加入しバンド形態となって最初のスタジオアルバムである。ライブアルバムとなった前作「骨董品」ではウェイクマンがかなりフィーチャーされていたが、今作ではバンドにしっかり収まった感じだ。
とにかく前作でようやくチャートインしたので、ここでデイヴ・カズンズの素晴らしい世界観を世間に見せつければ売れるだろう!と思うんだけどここにきて、71年にしてかなりサイケデリック要素の強いアルバムをリリース。バカなの?
サイケバンドElmer Gantry's Velvet Operaから来たフォード&ハドソンが数曲作曲していることもあるが、デイヴ・カズンズも負けじとサイケソングを投入。前ライブアルバムでバンド形態となり長尺な曲も演り始め、時代的にもここからプログレッシブにグングン移っていきそうな気配しかなかったのに、曲も全て4分ほどにまとめサイケロック/アシッドフォークを鳴らしている。
このアルバムはリック・ウェイクマンが参加したスタジオアルバムということもあり割と人気が高くストローブス代表アルバムの一つだが、他のレビューを見てもみんなあまり《サイケデリック》とはみなしていないよう……なんで?1,2曲目しか聴いてないんじゃないの?
そう1,2曲目はまさにストローブスらしい英国的で牧歌的で中世的な雰囲気を持った美しい曲。1.〝A Glimpse of Heaven〟はチャーチオルガンな音色とハーモニーが美しい教会フォーク。途中ハイテンポなカッティングギターからヘヴィオルガンが鳴り響き「あ、やばい。」とハード化する予感がするがすぐに戻り美しく終わる。2.〝Witchwood〟はトラッド感満載のブリティッシュフォーク。ストローブスは2000年ごろから〈Witchwood〉という自主レーベルを作り、そこからアルバムをリリースしているが、レーベル名にするほどこのアルバム及びこの曲に思い入れがあるよう。確かに素晴らしい。
この冒頭2曲で今作がストローブスの完成系だという予感がするんだけどここからサイケな面が強くなっていく。
3.〝Thirty Days〟はジョン・フォード作。フォードが歌うポップなメロディは少し古臭くもあるが、とにかくイントロの奇妙なシタール。ラーガ風であるが古楽風でもあり、とにかくサイケデリック。
4.〝Flight〟はリチャード・ハドソン作。アコギのアルペジオとウェイクマンのピアノが美しいフォークロックであるがコーラスがサイケ。浮遊感のあるいい曲。
5.〝The Hangman and the Papist〟はカズンズ作。1stの〝The Battle〟や2ndの〝The Vision of the Lady of the Lake〟と同方向性のプログレフォーク。マーチング風ドラムとウェイクマンのオルガン速弾きをバックに歌い上げる。
B面はよりサイケ臭に溢れた構成になっておりB面1曲目6.〝Sheep〟はドアーズ風のオルガンサイケ。完全にサイケロック。ストロベリーアラームクロックとかに近い。ウェイクマンのサイケオルガンは珍しいし僕はサイケ大好きなので嬉しいけどね。けど。
7.〝Cannondale〟はリチャード・ハドソンによるラーガサイケ。ドラマーでありながらシタールを弾くこの男が恐らくこのアルバムをサイケ臭満載にしている。1st,2ndを聴いてもわかるように元々カズンズもラーガやサイケを取り入れていたが、ハドソン加入で拍車がかかったって感じかな。ハドソンのシタール、カズンズのダルシマーが全体的に妖しく響いて効いてるのよね。
8.〝The Shepherd's Song〟はカズンズ作のアシッドフォーク。この曲でもシタールが活躍、あと恐らくウェイクマンによるメロトロン、ハーモニーも美しくストローブスらしいアシッドフォーク。なんてゆーからしくないサイケとらしいサイケが入り混じるアルバムであるのだ。
ラストの10.〝I'll Carry On Beside You〟はホンキートンク風のフォークロック。急にアメリカ色満載になるもんだからびっくり。デイヴ・カズンズという男は色々好きなんだほんとに。こっちが勝手に《ストローブスらしさ》なんてものを決めたらいけないんだろうな…
ってな感じで1,2曲目は非常に素晴らしき教会フォークとトラッドフォークであるが、あとはかなりサイケ寄りの曲が散らばっている。フォード、ハドソンといった新たなソングライターが加わったたのは大きいが、オリジナルメンバーであるトニー・フーパーの存在感が非常に小さくなった。コーラスワークもカズンズとフーパーの絶妙な2声が特徴的だったが歌える人員も増えたことでより重厚なコーラスに変化している。実はストローブスの《フォーク性》の正体はトニー・フーパーだったのかもしれない。
とにかく《ブリティッシュフォーク》のカテゴリで書くならこのアルバムまでかと。3rd,4thとリック・ウェイクマンが参加しているがそこまでプログレッシブロック路線には行ってないのよね、むしろ脱退後の次作からロック化していくのだ。
71年4th「魔女の森から」は英39位を記録。
その後
Yesに引き抜かれていったリック・ウェイクマンの代わりにブルー・ウィーバーが加入。
72年に5th「Grave New World」をリリース。
基本的に教会音楽っぽさや少しのトラッド感、そして民族音楽要素ってのはずっとあるのはあるんだけれど、ここら辺から明らかにビートやサウンド変わっていく。今作からトニー・ヴィスコンティがプロデューサーを離れ、ストローブスのセルフプロデュースとなったのも大きいのかもしれない。
コーラスワークも大袈裟になりスケールが大きくなっている。このアルバムも所持しているのでなんとかここまでで区切りを付けたかったが、やはり前作までが《フォーク期》となるだろうか。しかしセールス的には上り調子で、英11位、そして米191位と初めてアメリカでもチャートイン。
1.〝Benedictus〟ではフォザリンゲイのトレヴァー・ルーカスがコーラスで参加。サンディ・デニー繋がりだろうか、翌73年にトレヴァーとサンディは結婚するわけで、その年にストローブスはサンディとの67年お蔵入りレコーディングをリリースするわけで、何かしら再び交流を持った時期なのだろう。
このアルバムをリリースした後オリジナルメンバーのトニー・フーパーがロック化しポップ化していくバンドに居心地が悪くなり脱退(わかるぞフーパー)。代わりにリードギタリストのデイヴ・ランバートが加入しますますハードなサウンドに変化していく。73年6th「Bursting at the Seams」リリース。
ここがセールス的にはピーク。ストローブスの代表アルバムと言えばこれになるだろう。とにかくシングル〝Part of the Union〟が英2位の大ヒット。そしてアルバムも英2位米121位のヒットとなった。〝Part of the Union〟はフォード&ハドソンの作曲で曲的にはフォーキーでアシッドなアレンジでも合いそうだがポップな仕上がりとなっている。
これ以降はほとんど聴いてないが、プログレ/シンフォニック要素が強まっていきイギリスよりもアメリカで人気のあるバンドになっていく。特に75年8th「Ghost」は米47位を記録した。
70年代後半に解散し、80年代後半に再結成してから現在まで活動中のご長寿バンドである。再結成にはトニー・フーパーも復活してたり、2009年のアルバムにはリック・ウェイクマンの息子が鍵盤弾いたり、なにやら面白そうなのでまた聴いときます(スタジオアルバム23枚か…)。
メンバーのあれこれ
ほんの少しだけメンバーの動きを。
ブルー・ウィーバー
ブルー・ウィーバーは英ポップロックバンドのエーメン・コーナー→フェアウェザーで元々鍵盤を弾いていた人物で72年5thからリック・ウェイクマンの代わりにストローブスに加入。73年にストローブスを脱退した後はビージーズのディスコ期で鍵盤を弾いたことでも知られる。
フォード&ハドソン
元々Elmer Gantry's Velvet Operaのリズム隊で70年にストローブスに加入したフォード&ハドソンは73年に英2位を獲った〝Part of the Union〟を作曲するなどストローブスに大きく貢献したが、その直後に脱退し2人でHudson Fordというユニットを結成(ハリソンフォードやん)。このユニットは70年代半ばに割とヒットしたようだが全然知らぬ。プログレ勢がパンクの波に飲み込まれた70年代後半にはThe Monksというパンクバンドを結成するなど節操ない感もあり(この辺は図はいいか…)。
カズンズとウェイクマン
ウェイクマンが71年にYesに引き抜かれていったが、カズンズとは長く交流があるようで互いのソロアルバムなんかでも共演している。この辺もほとんど未聴なので楽しみだ。
ジョン・ホーケン
ブルー・ウィーバーの代わりに73年に加入したジョン・ホーケンはオリジナルルネサンスの鍵盤弾き。シンフォニック化していくストローブスサウンドを支えた。リック・ウェイクマン、ブルー・ウィーバー、ジョン・ホーケンとストローブスは有能な鍵盤弾きが多く在籍したバンドでもあるんだな。
以上!
終わり終わり!結論僕は1st,2ndが好み(だがこれがなかなか売ってない)!3rdはリック・ウェイクマン好きに、4thも年代気にしないサイケ好きなら!5th以降は70's好きなら好きなんじゃなかろうか。
そんなに思い入れもないのにちょと長くなりすぎた、では!
(ストローブス周辺)
(英フォーク全体図)