ケンジロニウスの再生

ロック史を追いながら関連図を作成(関連図挫折中)

6章ソフトロック

映画『ブライアン・ウィルソン〜約束の旅路〜』を観て

このブログを始めたころは週一回のペースで更新していたんだけど、もうほんとにまるっきり文章を書けてなくて、まだまだ書きたいものがあったはずなんだけどな…飽き性なんです。 それでも何か書くなくちゃ、このブログをこのまま放置してちゃいけない、とい…

6-17 バーバンク・サウンド②〜アメリカンルーツのさらなる追求〜(第102話)

6-17 バーバンク・サウンド②〜アメリカンルーツのさらなる追求〜 バーバンク・サウンド、前回は66年にワーナーブラザーズのA&Rとして入社したレニー・ワロンカーの初仕事について書きました。 kenjironius.hatenablog.com オータム・レコードを買収したこと…

6-16 バーバンク・サウンド①〜オータム・レコード所属バンドの再プロデュース〜(第101話)

バーバンクサウンドとは ソフトロックとアメリカの伝統的なポピュラーミュージックとの関係性について。今回はそのテーマの要ともいえる《バーバンク・サウンド》を。そもそもバーバンクサウンドとは一体どんな音楽を指すのか、根本的なところから書き進めて…

6-15 アメリカにおける《バロックポップ》の範囲(第100話)

ロック史シリーズ再開(図はひとまず断念) R&R以前、1920〜50年代のアメリカポピュラー音楽《グレート・アメリカン・ソングブック(アメリカン・スタンダード)》とソフトロックの関係を書こうと思い、手始めにニルソンについて書き始めたのが今年の3月。図…

6-14 うわさの男、ハリー・ニルソン④(第99話)

ニルソンを4回にも渡って書くつもりはなかったのですが、要約する能力が足りず気付けば。元々は《グレート・アメリカン・ソングブック》とソフトロックの関係に迫ろう、という導入だったはず。 《グレート・アメリカン・ソングブック》に特に接近した《バー…

6-13 うわさの男、ハリー・ニルソン③(第98話)

引き続きニルソン。 ・前回までのニルソン 前回は70年5th「ランディ・ニューマンを歌う」まで書きました。 67年2nd「パンデモニウム・シャドウ・ショウ」はジョンレノン、ポールマッカートニー両名が絶賛、68年3rd「空中バレー」は最高傑作と言える出来であ…

6-12 うわさの男、ハリー・ニルソン②(第97話)

前回に引き続きニルソンを。 ところでニルソンの名義問題だが、最大のヒット曲〝Without You〟及び収録アルバム「Nilsson Schmilsson」が【ニルソン】名義であったこともあり一般的にはファーストネームなしの【ニルソン】で浸透しており、【ハリー・ニルソ…

6-11 うわさの男、ハリー・ニルソン①(第96話)

1960年代に誕生したアメリカンロックにおける《グレート・アメリカン・ソングブック(1920年〜50年代のアメリカ流行歌やジャズ・スタンダード)》の影響は如何に。 文化というのは常々メインカルチャーとサブカルチャーのシーソーゲームだ。20世紀前半の古き…

6-10 グレート・アメリカン・ソングブック(第95話)

『ブリティッシュロックとアメリカンロックどっちが好き?』 このテーマだけでロック好きなら朝まで酒を飲めるだろう。繊細だからイギリスとか、男らしいからアメリカとか、ブリティッシュフォークやプログレが好きだからイギリスとか、ソフトロックやルーツ…

6-9 ビリー・ニコルス〜唯一の英ソフトロック!?〜(第74話)

何度も何度も書いているがソフトロックの定義は様々で、非常に曖昧なジャンルである。中にはイギリスのゾンビーズやホリーズさらにはエルトン・ジョンやビージーズ(はオーストラリアになるのか)まで含める考え方もあるようで。僕はソフトロックはフィルス…

6-8 続・東のソフトロック(第71話)

6-8 続・東のソフトロック(第71話) 「ソフトロックは西海岸!」というマイ定義を捨て去り前回はニューヨークのアンダース&ポンシアのプロジェクトInnocenceとTradewindsについて書きました。 今回はその続きで東のソフトロックをいくつか! The Free Desig…

6-7 東のソフトロック(第70話)

僕はまだソフトロックの定義について考えている ブルースの匂いがしないこと ギターロックではないこと ウィスパーボイス多し コーラスワーク強し ライブを想定しない緻密なスタジオワーク 主に西海岸カリフォルニア 60年代後半〜70年代前半 ドトールで流れ…

6-6 ソフトロックまとめと次章

6-6 ソフトロックまとめと次章 さぁ次のソフトロック、とCD棚を眺めてたんだけど見つからないのよね。これはもちろん僕がまだまだ無知であることが1番の要因であるが、やはり最初に言った通りソフトロックはそんなに多くない。というか、僕の《ソフトロック…

6-5 マーゴ・ガーヤン〜永遠の恋人〜

ドトールというソフトロックの宝庫 僕はコーヒーがそんなに好きではなくむしろ苦手であり、基本的にコーヒーは飲まない。なので必然的にカフェや茶店に行くこともあまりないんだけど、心に余裕が有り余っている時や調子に乗っている時にたまーに行く。そこが…

6-4 カート・ベッチャー〜コーラスの魔術師〜

ハーモニーの消失の謎 僕はハーモニーというものがほんとに好きで、豊かさと美しさを生み出すハーモニーはなるべくあればあるだけいいと思ってるくらいなんだけど。 ところで僕は最近12弦のアコースティックギターを買って、想像以上のその〝鳴り〟に強く感…

6-3 ロジャー・ニコルズと小さな友達の輪

ロックと自作自演 《ロック》の定義とは一体なんなのか。僕も未だにはっきりとは答えを出せてはいないんだけど、ファッションや精神論的な話ではなく音楽ジャンルとしてはっきり定めたいなぁと思っている(あくまで自分の中でね)。とはいえ精神論的な目線が…

6-2 ビーチボーイズ〜天才ブライアン・ウィルソン〜

ロック史におけるウエストコースト アメリカ西海岸、ウエストコーストというのはロック史において本当に重要な場所であるということはここまで書いてきた範囲だけでも十分伝わっているかと思う。 60年代半ばに世界初のサイケデリックロックとフォークロック…

6-1 ソフトロックというジャンル

音楽を《ジャンル》という箱に入れてしまってカテゴライズすることは正しくないことなんじゃないだろうか。全く同じ音楽なんて2つとないし、例えば僕は《メタル》の箱に固く蓋をしてしまっているんだけど、もしかしたらその中に僕の好みの音楽が密かに眠っ…

Try Apple Music